「月ちゃん」が踊って。

思い出話や今のこといろいろ

撮影のこと

動画の撮影のためにこの数年間いろいろな場所に行った。

 

 

人の混雑する場所を避けるうち

心霊スポットに入り込み、二人で悲鳴をあげながら逃げ帰ったこともある。

 

 

 

 

撮影はお母さん

と、いうことになっているみたいけれど

私はピントを合わせるための、道具というか、、

 

 

 

月「はい、もう少し下がって

あー 行き過ぎもっと前 もうちょっとこっち」

 

はい、手あげて もっとまっすぐ!前見てー

動かないで。

ちょっとそこでジャンプしてみてー」

 

 

 

 

カメラを用意して、 おや?何か始まるの?

と人が興味を持ったところで変なおばさんが

登場して上記の動作をするのだ。

皆さん 見ないふりをして下さる。

 

 

ピントが合ったら私がカメラの後ろに行き

月ちゃんが踊り始める。

その後の私の仕事は、中心からズレてきたら

もうちょっとこっち  とジェスチャーで教えるくらい。

 

 

 

サンタさん衣装を着て

とある公園に行った時の話だ。

 

 

風もあるし、子供達が遊びまわっているので、

あまり時間かけられない感じだね、と

カメラをセットしていると、中年の夫婦が

近づいて来られた。

 

「何がはじまるんですか? 踊り? へぇー。」

 

奥さんは  ご主人がその場にとどまろうとするのが気に入らないのか仏頂面でご主人の横に

立っておられる。

 

(見ていくつもりみたい )大丈夫?  と

月ちゃんの顔を見る。

 

月ちゃんは  いいよいいよーと

曲をかけて気にすることもなく

踊りはじめる。

 

 

途中、そっと奥さんを横目で見る

先程の表情とは打って変わり

月ちゃんと一緒にニコニコ笑っておられた。

 

 

ほっとしたのも束の間、後ろの草むらから

小さな男の子が、イタズラっぽい表情で

近寄ってきた。

お願い、もう少しだから来ないでー‼︎

と、私が両手をバタバタ振って見せたら

下がっていってくれた。

 

手を振る私をみて、何か失敗した?と月の表情が少し固くなるシーンがあるのだけど、同時に右後方に男の子の影も見えるかもしれない。

 

 

後になって男の子がいたんだよ、と話すと

そうなん?今度からは追いはらわなくても大丈夫よ、そのまま踊るから、と月ちゃん。自然な流れのままでいいのだという。

うーむ

あそこで私が、手を振らなかったらどんな

動画になっていたんだ?

 

 

 

月ちゃんの動画にはよく通行人が、写っていますが、本人的には全く問題ないそうで

反対に私から見れば、そんなことで?  と

思う理由でボツになった動画がいくつかあります。

人が思う良い悪いや、好き嫌いなんて曖昧で適当なものだから、まぁいいのかな。