「月ちゃん」が踊って。

思い出話や今のこといろいろ

絶対的存在

名古屋のイベントにPちゃんが出るので絶対に行きたい。Pちゃんがニコフェスに出ることなんて、本当にもう絶対にないよー。

お客さんで行くより、演者になればより近い距離にいられるし、上手くいって二部に出られたら、楽屋での姿も見れるかもしれない。

絶対出たい!絶対絶対行くーーぅ!

 

 

絶対ばかり何回言うの

 

 

もうエントリー済みらしい、事後承諾なのね。

つまり今のは決意表明なのね。

 

 

 

無事、出演出来ることになり

初めてPちゃんに会えることになった月は

「自分が踊ることよりPちゃんのことばかり考えてしまうー、ねぇ、やっと会える、まだ信じられない!初めて踊る姿が見れる!」

感無量  大感激  大興奮  私を産んでくれて

ありがとう と 盛り上がっている。

 

 

待ちにまった当日

 

 

二部の出演者の紹介の前にドアの外で

一部の女の子達が一列にならび

二部出演のPちゃん達を待つ

 

 

息をするのを忘れたような顔の月ちゃん

思い切って声をかけるつもりらしい

告白五分前の男子中学生みたいだ

と、Pちゃん達がやってきた

ドキドキドキドキ

 

 

いよいよ月の前をPちゃんが通るその瞬間

隣にいた女の子が、Pちゃーん  と腕を伸ばして

Pちゃんにハグを求めた。

ニッコリ笑って応える Pちゃん

どうやら顔見知りみたい

そしてPちゃんは走り去ってしまった。

 

 

あわあわあわ

ドンマイ月ちゃん

 

 

ガッカリしたというよりもまだ状況を理解してないのか呆けた顔をしている。    

…心中お察し申し上げます。

 

 

抑揚のない声で

月「後はあっちで見るわ」

平静を装うための無表情   魂が抜けている

 

 

 

その後はPちゃんの踊る姿を一番前列で

堪能し、ご機嫌の大大満足で家に帰った。

 

 

月ちゃんの興奮に当てられたのか私も

この日の記憶がすっぽり抜けている

でも、Pちゃんが最後に浴衣姿で踊って、  

それを近くで見つめる Pちゃんママの眼差しが

ちょっぴり眩しそうで何とも言えない幸せな

優しいお顔だったことだけは、目に焼き付いている。

 

 

あんな風に娘の姿を見つめられるの

羨ましいな、いいなぁと今でも時々思い出す。