「月ちゃん」が踊って。

思い出話や今のこといろいろ

なんでも擬人化

以前お話しした冷蔵庫みたいな白い

キャリーケースが壊れ

その後、姉から譲ってもらった

キャリーケースも壊れてしまったらしい

 

金沢駅に到着し、両手に大荷物をぶら下げ

重いよーとヨタヨタ車に

乗り込む月ちゃん

今時そんな大荷物を手で運んでるのは

中学校の部活の生徒たちくらいな気がする

 

 

仕方あるまい

新しいの買ってあげるよ

 

 

月ちゃんは

大は小を兼ねる、と特大サイズを

欲しがっていたがそれではあまりにも大きい

一週間の旅行に適したサイズ、

これくらいで充分と

薄いピンク色のキャリーを選んだ

 

 

 

駅のビルから駐車場に行くため

雨に濡れた道路を横切らなければ

ならない

 

 

ふんっとキャリーを持ち上げ

「雨に濡れないように持ってあげるのは

今日だけなんだからな

これからは階段にぶつけたり

汚い道も歩くし、こき使うんだからな

わかっとるんか? アアン?

可愛いからって甘やかさんのやぞ

覚悟してるんか? んんっ?」

と奴隷商人のように

キャリーケースに語る月ちゃん

 

 

 

物は大事に使えば長持ちするし

ずっと綺麗なままだよ

キャリーケースに名前をつけて

大事にしなさい

 

 

月「じゃあボブ!」

 

これのどこがボブなんや

 

月「ぶたこ」

 

ないわ

 

月「それなら何がいい?」

 

母「ツヤ子」

 

 

まだまだ候補はあがったけれど

いずれにせよ絶望的なネーミングセンスで

ここに書くのはやめておきたい

 

 

乱暴に扱われる宣言を受けて

変な名前で呼ばれて

つや子が車の後部座席で震えて泣いてるよ!

と月ちゃん

 

 

 

本当だよ、かわいそうに

ツヤ子の幸せのために返品してあげようか…

とすら思ってしまう

 

 

 

使った後しまう前くらいは

綺麗に拭いてツヤ子のアンチエイジング

努めて欲しいと願っています(涙)