「月ちゃん」が踊って。

思い出話や今のこといろいろ

娘の汚部屋を掃除するの巻

 

もうすぐ引っ越しするというのに

月ちゃんの部屋の片付けは一向に

進まないらしい

どうしたらいいか分からない、

助けて欲しいよォ〜!タスケテ〜!

 

 

一人じゃ無理なんだね…

往復の新幹線代と翌日のランチを

月ちゃんが払うという約束で手伝いに

行くことにした

 

 

空のキャリーバッグにお掃除セットだけ

放り込んで最終の新幹線で東京に向かった。

(こんな過保護はイカンですよ、、、

 あぁ、しかしながらしかしながら、、)

 

 

母「まさかダニに刺されたりシナイヨネ?」

月「わからない…長袖長ズボンで来て」

 

 

ビフォーアフターの写真撮るね、なんて

笑って夫に言ってきたものの、

TVに出れる位汚いとか

ダニに刺されるくらいの汚なさを

想像して新幹線の中で不安になる

 

 

 

深夜12時頃に月ちゃんのアパートの

最寄り駅に着く

ポツンと立っていた月ちゃんが私を見つけて

嬉しそうに駆け寄ってきた

 

 

 

例えダニと共生してようがどんなひどい

汚部屋に住んでいようが構わん!

掃除すればいいだけじゃないか

会えた喜びでさっきまでのブルーな気持ちは

吹き飛び、手を繋いで笑いながら一緒に

アパートに向かう

 

 

 

部屋のドアの前で月ちゃんが言う

「ほんっっっとに汚いからね…ゴメン」

 

 

もう覚悟はできてるわよ!と

大きく深呼吸して開かれたドアから

部屋に一歩入る

フンッ

 

 

と、片足のつま先を入れただけで

身動きできず、変な格好で固まる私

玄関は靴の山で床が見えない

靴を置く為に置いた

スチールラックからも靴がずり落ちて

なだれのようになっている

上り框は立ちはだかる段ボールや

その他のもろもろで侵入するのは不可能だ

次の一歩が出せずプルプルする

 

とりあえずつかまったラックには

ビニール傘が10本ほどぶら下がってる

なんじゃこれは、、、

 

 

積み上げられた段ボールでまだ部屋の

全貌が見えないけど

玄関からこんな状態とは、、、

 

 

 

何とか道を作り段ボールの間をすり抜けて

無言でベッドの上に月ちゃんと二人で

避難する

 

 

 

「…どう?」と月ちゃん

「うん…。ベッドの上しか居場所がないね」と私

 

 

 

何だろう、この部屋…

ナマモノが腐ってる訳じゃないし

洗ってない洗濯物がある訳でもない

顔をしかめるような汚い物はないんだけど

 

 

ただ膨大な量の多様な物が床に散らばって

隅々まで部屋を埋め尽くしている感じ

ここでどうやって暮らしてたの?

これだけ物が多いと反対に生活感がない

 

 

ていうか、スゴイね月ちゃん

よくもまぁこんな生活そのものが

困難な部屋で過ごしてられたねぇ

なんて感心する私

 

 

二人で寝る間も惜しんで掃除し

それなりに綺麗な状態になった

ベッド下からエアコンのリモコンが

出てきて喜ぶ月ちゃん

今回は引っ越しだから整理整頓は

不要で、ただ分別し処分するだけだったけど

新しいアパートはどうなるんだろう

 

 

 

とにかく物が多いけど、衣装はコラボのだけ

置いておくことにしたらダメなのかな?

もう着ないだろう私の手作り衣装や

皆様から頂いたものも全部とっておきたい

月ちゃんはまだしばらく汚部屋の住人で

いるしかないのかも…

それもまだしばらくは仕方ないのかも…と

思いながら帰る母でした。

 

 

 

追記

お昼はご近所の古くからある

蕎麦屋さんに行き

美味しい天ぷらと鴨南蛮を月ちゃんの

奢りで食べました(シブい)