「月ちゃん」が踊って。

思い出話や今のこといろいろ

就活中

照りつける日差しの中、リクルートスーツを着た

女の子が歩いてゆく

黒髪をひっつめ結びにし、スタンダードな

黒の地味なスーツの中は飾り気のない

白いシャツ

 

 

普段は個性的なオシャレが可愛い女の子

なのかもしれない

お決まりの黒のローヒールの

足運びを見ていると

中途半端な居心地の悪さのようなものが

こちらにまで伝わってくる

何かの罰ゲームにも見えてくる

 

 

 

 

もう少し女らしいデザインのシャツでも

いいんじゃないのかなと思うけれど

日本の企業ではやはり保守的であることが

求められるんだろうか

 

 

就活中の娘のことが気がかりで最近は

リクルートスーツの就活中の女の子

ばかりが目にとまる

 

 

 

 

姉「県外の大学を出してもらったのに、高卒でも行けるような就職先になったらゴメン・・」

 

 

 

どんどん自分を追い込んで

そんな心配もしてしまうらしい

聞けばまわりの友達も皆、不安で精神的に

参っていると言う

 

 

 

毎日、説明会やらに出かけるのに

白いシンプルなシャツは一枚しかなく

洗い替えにもう一枚必要だと言うので

一緒にPC画面を見ながら選ぶ

 

 

スカートのウエストから

シャツが出るのを防ぐために

股のところがホックになっている

シャツを見つけて、これはどう?と

冗談で聞いてみる

赤ちゃんのロンパースみたいなやつだ

 

 

 

姉「あーいいかも。

みんな疲れて病んでるから

ちょっと私のスカートの下見てーって

和ませれるね。 

欲しい欲しいそれにする!」

 

 

 

 

どこでスカートの中を披露するつもりなのか

人を和ませるために買って

サイズが合わなくて

食い込むとかハイレグになるとか

リスキーなシャツじゃないのか

 

 

勧めておいて必死で阻止する私

 

 

 

 

そんなこんなで毎日くだらない電話をして 

辛かった姉の就活も無事終わりました

予想通り内定をもらってからは、プッツリ

電話はかかってこなくなりました(笑)